2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「あのときの王子くん」 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 著

・題名が違うが「星の王子様」の別翻訳。一応[本]と分類したけど、webで読んだ。 あのときの王子くん LE PETIT PRINCE アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ Antoine de Saint-Exupery 大久保ゆう訳・なぜこんなに人気があるのか不思議だ。寂しさが漂ってい…

「長いお別れ」 レイモンド・チャンドラー 著

・村上春樹版を読む前にもう一度清水俊二版を読んでおこうと思った。 ・この本は何度か読み返しているのだけど、その度にこんなに面白かったっけ?と思っているような気がする。一番最初に中学生くらいで読んだときは少し背伸びするような感じだったので、そ…

「グラモフォン・フィルム・タイプライター 上・下」 フリードリヒ・キットラー 著

・文章をどこまでそのまま受け取って良くて、どこまでがただのレトリックと解釈した方がいいのか迷う部分が俺には多かった。 ・グラモフォンのところは工学的な知識が背景になっていて、その辺はどうにか内容を追いかけていけたんだけど、フィルムとタイプラ…

「殯の森」 監督 河瀬直美

・俺の趣味には合わないんじゃないかと思って正直そんなに期待してなかった。だけど、その予想はまったくはずれていた。 ・娯楽として面白い映画とかかっこいい映画とかにはそこそこの確率で当たるけど、こんな風に心情的な部分が身に迫る映画は久しぶりに見…

「ドリームガールズ」 監督 ビル・コンドン

・グループを抜けてしまった女の人のキャラクターが苦手。実際にいたら絶対近づきたくないタイプだ。 ・さらにああいう歌い上げるタイプの歌唱力も苦手。確かにうまいのかもしれないけど、押し付けがましい感じがして鬱陶しさを感じてしまう。 ・映画は面白…

「ホリデイ」 監督 ナンシー・マイヤーズ

・悪いところがない代わりに良いところもあまり思いつかない。 ・こうなればいいのに、あるいはこうなるのかな、と思ったとおりに進行するので心地よいといえば心地よい。けど、なんのコクも感じられなかった。そういうのを求めるのが間違ってるのか。 ・女…

「パフューム ある人殺しの物語」 監督 トム・ティクヴァ

・途中が並みのサスペンス映画のようになってしまったのが残念だけど、初めの方と終わりの方は特殊な面白味があった。 ・香りそのものは映画では表現できない(たまにやる映画もあるけど)。香り以外のものを描くことで香りの輪郭線をなぞってシルエットを浮か…

「ディパーテッド」 監督 マーティン・スコセッシ

・話が複雑でついていけなかった。 ・元になった映画もこんなに複雑だったのかなあ。見せ方の問題か? スコセッシの他の映画でも人がたくさん出てくるのはあったけどもうちょっと着いていけてた気がするなあ。 ・これでアカデミー賞を獲ってしまったので、こ…

「アンリ・ミショー展 ひとのかたち」 東京都国立近代美術館

・うーん、面白さはあるにはあるんだけど、俺にはよく分からなかったなあ。本ではなくて実物を見ればまたちょっと違うんじゃないかと思ったけど、やっぱり印象はあまり変わらなかった。 ・これらの絵がうねうねと動けば面白いなあと思ったけど、静止した絵画…

「不完全なふたり」 監督 諏訪敦彦

・日常会話が延々と続く映画というのは好きなんだけど、これはちょっと違ったのかなあ。 ・退屈ではないのだけど、フィクションの世界の「日常会話」ではなくて、もっとリアルな日常会話なのかな。あー、日常会話と言ってもぎすぎすした日常会話だから見てて…

「主人公は僕だった」 監督 マーク・フォースター

・特別強烈な印象というのは残らないんだけど、心地いい。「感じのいい人」と同じような意味で感じのいい映画だった。登場人物たちが感じのいい人達だからだろうか。 ・これはこれでなかなか好きだ。けど、設定を生かしたもうちょっと刺激のある内容も見たか…

「大日本人」 監督 松本人志

・途中までは面白かった。突飛な状況を設定してそれを現実のものとして肉付けしていく、金のかかった冗談として楽しめた。 ・「ガキの使い」で、視聴者からの見当はずれな質問に松本人志が乗っかって話を膨らませていくコーナーがあるけども(ちょっと前に見…