「2001年宇宙の旅」 監督 スタンリー・キューブリック

2001年宇宙の旅
・新宿プラザ劇場ラストショー。
・あまり意識はしていないけど、意外と何度も観ている映画。
・なんか観る度に凄みを増しているような気がする。
・もしかしたら画質の古さが逆に違和感を醸し出して過剰にかっこよく見えてしまうのかもしれない。リアルタイムで観ていたらどう受け取っていたのだろう。
・突然音を出すのではなく、突然音を消すことの怖さ。
・実験性と娯楽性のバランスがたぶん絶妙なのかな。この映画が一部のマニアの映画ではなく、「名画」としての扱いを受けていることが驚き。
・そして40年前のSF映画がいまだに刺激的であることも驚き。40年という年月が意外に短いのか。あるいは宇宙開発が停滞しているからか。あるいはある種の「刺激」はそうそう古びないものなのか。

「東京の男の子」 魚喃キリコ、大久保ニュー、安彦麻理絵 著

東京の男の子
・面白くない……
・女の子同士のおしゃべりが面白くないのは想像ついてたけど……
・なにしろタランティーノが撮ったって面白くなかったし……
・個人的な話に終始するからなのかなあ……

「映画崩壊前夜」 蓮實重彦 著

映画崩壊前夜
・高尚過ぎて理解できない部分が多い。
・特に仰々しく響く表現には虚しささえ覚える。
……「傑作」を遥かに超えたこのフィルムに不意打ちされ……
……映画史の傑作といった概念を超えて……
……これ一本でハリウッドの歴史に拮抗しうる途方もない作品である。
……ハリウッドが二一世紀にふさわしい真のフィクションを人類に提示しえたことだけは、……
・ただ、繰り返しこれらの言葉を目にしてなんとなく感じたのは、究極のところ言葉を信用してないというか、言葉の限界の外側をどうにか表現しようとしているように見える。いくら言葉を並べてもそれは1本の映画にはならない。そんな限界。
・それと、現在であることの特異性。
・それまでの評価軸を外れる力を持った映画の存在を語ること。

「ザ・ロード」 コーマック・マッカーシー 著

ザ・ロード
・だいぶ誉められているようだけど、どこらへんがそんなに良かったんだろう。
・昔、近未来がかっこいいと感じる時期があった。「マッドマックス」とか「北斗の拳」とか。199X年を舞台にしたSFがたくさんあったと思う。そういうのを思い出して懐かしい感じがした。
・背景もなにも分からない世界に放り込まれるのはむしろ心地いいんだけどなあ。ただひたすらどこかに向かって歩いて行くというのも面白いんだけどなあ。

「落下の王国」 監督 ターセム

・「ザ・セル」はあまり趣味じゃなかったけど、映像に凝る監督のようだし、邦題がかっこいいし、ということで観に行った。けど、やっぱりあまり俺の趣味じゃなかった。
・写真として観たらきれいだろうけど、映画の中で観るとなんだか緊迫感が密封されていなくて穴の開いた風船のように感じる。テンポの問題?
・「映画における落下」みたいなテーマがありそうなのだけど、そのへんはあんまりぴんと来なかった。

「ウォンテッド」 監督 ティムール・ベクマンベトフ

Wanted
・悪乗りすれすれのふざけた映像が、笑えるしかっこいいしたまらなく面白い!
・最後のモーガン・フリーマンの間抜け面!
・現実の世界を舞台にしているのに現実に囚われず、空想を空想のまま実写化するのは相当な力技なんだな。空想の純度を保つ馬力に振り回される。地に足つけずに走り切る脚力に引きずられる。

「崖の上のポニョ」 監督 宮崎駿

崖の上のポニョ サウンドトラック
・舌足らずで説明不足に感じるところはある。最近の宮崎駿の映画にはいつも感じる不満だ。ストーリーもちょっと拍子抜けするほどあっさりしている。それでも今回はそれを補って余りあるツボを突く瞬間が多々あった。
・でかい魚の上を駆け車を追いかけるポニョ。わらわらと群がる小さい大量の人面魚。でかい魚が道路の上を泳ぐ沈没した日常風景。そして、「デス・プルーフ」の終わる瞬間に似た感触を覚えた、ポニョが宙に浮いている状態で切れるラスト。
・「スカイ・クロラ」が実写かと見紛う物質感の中で人形のようなアニメ調の人物たちが動くのに対して、「ポニョ」では色鉛筆で描いたような絵本的風景の中でアニメ調の人間たちが動く。「スカイ・クロラ」ほどの違和感ではないけど、なぜ質感が統一されていないのだろう。こういう映画が二本続いたのは偶然?