「好きだ、」 - もの思いにふける時間の肯定

su-ki-da.jp
監督 石川寛


あまり得意なタイプの映画ではないけど、観ていてあまり飽きない。繰り返される単調さが、かすかなリズムを生む。自分の過去を懐かしんだり現在の状況を重ね合わせたりする事はあまりはなかったけど、こんな風な人達もいるのかという他人の生活を垣間見るような面白味があった。
一人河原に腰掛けて物思いにふける、なんて事は俺はしないけど、そういう時間の過ごし方があってもいいという気はする。空白は、「存在しない」と捉える事もできるし、空白が「存在する」と捉える事もできる。ネガとしての空白ではなく、ポジとしての空白。


気付くと今年はDVDも含めて邦画は3本しか観てないくて、3本とも宮崎あおいが出演している。年間通して観た邦画すべてに浅野忠信が出演していた年があったけど、宮崎あおいは俺にとってそういうポジションに来つつあるのか?