「フライトプラン」 監督 ロベルト・シュヴェンケ

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サスペンス映画は、どこに見所があるのか掴めないものが多くて苦手だ。あの「羊たちの沈黙」も、どんなところに何を感じて、そんなにみんなが褒めるのかよく分からなかったし。決してつまらなくはないんだけど、かといって、特に引き込まれるわけでもない。サスペンスでも、アクション映画っぽいものとか、犯罪者とか刑事が主人公だと好きなのが多いんだけどな。
そんなわけで、これも苦手なタイプの映画なんだけど、特に見所がよく分からなかった。派手なアクションがあるわけでもなく、犯罪者にドラマがあるわけでもなく。ジョディ・フォスターの娘を想う力強さだけが伝わってくる。この映画は、どこに焦点を当てていたのだろう。
どんでん返しは好きじゃないんだけど、この映画の意外性のないどんでん返しを見ると、やっぱりしっかりしたどんでん返しは、ないと締まらないのかもしれないなあ。俺の好みから言うと、密室と群衆という点をもっと生かして欲しかった。
悪い事ばっかり書いてるけど、不思議と飽きる事はない。部分部分には面白いシーンがある。細かいところではあるけど、機長の職務を全うしようとする態度に、妙に感情移入してしまった。
それにしても、飛行機ってあんな簡単にいろんな所に行けるものなのか。怖。