「ミスト」 監督 フランク・ダラボン

Mist
・もうほんとにラストのラストでがっかり。
・そこまでは「クローバーフィールド」にもせまる面白さだったのに。巨大生物サイコー!とか思ってたのに。見慣れた世界の終わりの一端をちらっと最後で垣間見せてくれるのかなと思いきや、まるっきり逆かよ。現実の世界はやっぱり堅牢なのね。ちぇっ。あのまま人間の世界が壊れて欲しかった。
・全体的に面白かったのだけど、宗教おばちゃんが撃たれるシーンだけは突き抜けて面白かった。当然のことながら映画は作り物だと思ってみているので、なかなか「やっちゃった」感を感じることはない。けど、それを久々に感じた。
・最初のうちは、なんだか画面が普通のメジャー映画っぽくない安っぽさみたいなものがあって、独特の面白い画面だなあと思っていた。
・訳の分からない脅威にさらされるという「クローバーフィールド」みたいな映画なんだと途中で分かってきて、撮り方の意図も少し似てるのかなあと分かってきた。なんだろう。焦点深度が浅いのかな?
・それにしても、こういう「訳の分からない状況」に置かれる映画はなぜこうも面白いんだろうね。2作続いたのはたまたまか?
・とは言っても、「訳の分からない状況」に、軍がどうたらこうたらと曲がりなりにも理由が説明されてしまって少し鼻白んでしまったのだけど。
・神様がどうこう言っている群集は俺には完全に悪役に見えるのだけど、進化論の否定とかIDとかがかなり公にまかり通っているらしい国ではそういうのはどう見られるんだろう。