「マイ・ブルーベリー・ナイツ」 監督 ウォン・カーウァイ

My Blueberry Nights
・映画に文句たれたい病はまだ続いているのだけど、最近久しぶりに面白い映画が続いている。
・最近何作かは見逃しているのだけど、ウォン・カーウァイって今までもこんな面白かったっけ?
・時間や空間が、定常的な定規の役割を果たすことに息苦しさを感じているかのように、出来事は伸び、縮み、跳び、時計のリズムが消える。文字通り近視眼的な視覚やガラス越しの光景のもどかしさに空間が消える。
・酒やギャンブルや憎愛が感覚のぶれに拍車をかける。そんなもどかしさとあいまいさの中で、まるで物の存在だけが確かさを保っているようだ。
・けど、物の存在に意味を与えているのはまた自分の感覚であり、物の存在の意味にさまよいながら健気に何かを探す主人公の姿には素直に共感する。
ノラ・ジョーンズレイチェル・ワイズナタリー・ポートマン。女性3人が三様に魅力的だ。