「フランドル」 監督 ブリュノ・デュモン

・広大で空虚に見える風景を男と女それぞれの心の中と見ると面白い。笑える面白ささえある。
・とは言えそれは俺の頭の中で勝手に戯画にしただけで、実際のところ全然笑える話じゃない。
・「地獄のような戦場と美しい田舎」という単純な比較になっていないところが面白い。戦場も田舎も、同じように殺伐としている。人工的な刺激物が皆無。あるのは人。肉体的な疲労と精神的な疲労
・ラストでちょっと救いらしきものが見えるんだけど、とって付けたような感じがしないでもない。じゃあ、救いのないまま終わったら良かったのかというと、それもどうだろう。
・時代は現代のようだけど、フランスが参加した戦争ってなんだろう。アフガニスタンとかイラクとかかな。