「シャーロットのおくりもの」 監督 ゲイリー・ウィニック

「シャーロットのおくりもの」オリジナル・サウンドトラック
豚が喋る! となれば「ベイブ」を連想してしまう。もう、あれはたまらなく好きな映画だ。のだけど、「シャーロットのおくりもの」はあれほどのめり込む事はなかった。それが映画のせいなのか、自分の年齢や心持ちのせいなのかは定かじゃない。なにしろ「ベイブ」を観たのはなんともう10年前だ。面白くない訳じゃないんだけど。
さて、この映画自体の良し悪しとはほぼ関係ないところで、俺は元をとった気がする。
まず、オープニングとエンディングのアニメがいい。あれは観る価値があった。
それともう1つ。始まって間もなく、牛だとか馬だとかがのんびり画面を横切るシーンがある。ストーリー的には全く重要じゃないシーンなんだけど、なんでだろう、その映像にものすごい感じるものがあるんだよな。ほんとになんでだか自分でも分からない。
同じような感じは、たまたま最近別の映像でも感じていた。ブラッド・ピットがインドかどこかの街を電話をしながら歩き回るソフトバンクのCMだ。そのCMの中に、ブラッド・ピットの前を象が横切る映像がある。1秒あるかないかの映像だ。その一瞬にものすごく映像の格好良さを感じるんだけど、何がそんなに俺を刺激するんだろう。
なんだろう、なんか無頓着な感じ? 四角いフレームがないがしろにされる感じ? 外枠を優雅に無自覚にぶちこわす感じか?
でも、なら、動物じゃなくても良さそうなんだけど、やっぱ動物なんだよな。カメラを無視した動物の感じと、巨体の圧迫感もポイントかもしれない。