「世界は村上春樹をどう読むか」 柴田元幸、沼野充義、藤井省三、四方田犬彦 著

世界は村上春樹をどう読むか
村上春樹は一番好きな小説家と言っても過言ではないと思う。だけど、村上春樹の小説が文学的な側面とベストセラーとしての側面に分けられるとしたら、俺はベストセラーとしての側面に反応しているのだと思う。そういう意味であまり大層に語られてしまうと少し違和感を覚える。


中上健次村上春樹と同世代だと初めて知った。若者に人気があるベストセラー作家として村上春樹を知り、しばらくして訃報で中上健次を知った。その状況と作風から、親子以上に年代の違う人なのかと思っていた。


中上 健次(1946年 - 1992年)
村上 春樹(1949年 - )


なんとたった3つしか違わないのか。というか村上春樹58歳? 再来年還暦? もっと若いのかと思ってた。


ウォン・カーウァイの「恋する惑星」の原題が「重慶の森」であり、村上春樹の影響を受けていた事も初めて知った。言われてみれば確かにそんな雰囲気はあるかなあ。