「水は答えを知っている」 江本勝 著

水は答えを知っている―その結晶にこめられたメッセージ
これは惑星ソラリスの話か?
占いとか超常現象とかを俺はあまり否定的には捉えていないんだけど、この本は受け付けない。ただまあ、批判的な先入観を持って読んだ事は否定しない。
科学的にどうこうという点より(もちろん嘘っぽさの根源はそこだけど)、俺が受け入れられないのは、事実と比喩を曖昧にすることで科学の信用を借用しようとするうさん臭さのためだろう。
「彼女はバラのように美しい。バラは植物だ。だから彼女は植物だ」
極端に言えばこんな感じの、比喩の限界を超えた論法を積み重ねられたら眉に唾を付けざる得ない。