「Grand Theft Auto III」

Grand Theft Auto III【CEROレーティング「Z」】
そういえばこのゲームもやったんだった。アクションの難易度が俺にはちょっと高い。18禁というからどれだけ残酷なゲームなのかと思ったけど、視覚的にグロってわけじゃないんだ。あまりに簡単に普通に大量に人を殺しちゃうのが問題なんだな。
前にやった「ゲッタウェイ」と似た感じだったけど、この「グランド・セフト・オート」の方がずっと面白かった。このゲームは自由度が高いと褒められているのをよく見るけど、俺が面白かったのはそこじゃなくてやっぱり地図なんだな。「ゲッタウェイ」みたく毎回違う場所に行くんじゃなくて、何箇所か決まった場所を行ったり来たりする。なのである程度地図が頭に入るので、頭の中で移動ルートを考えるのが楽しい。
それから、もしかしたらこれがこのゲームの最大の肝なんじゃないかという気がするくらい感心してしまったのは、車に乗っている間に流れてくるラジオ番組だ。基本的にその場その場で盗んだ車が移動の足になるので、ドライブしている時間がゲームのかなりの部分を占める。その間ずっとラジオが流れている。しかも、いくつか選局できたりしてなかなか芸が細かい。ちゃんと番組風にDJが喋り、番組や局ごとのカラーが出た曲が流れる。そういうラジオ番組が意外なくらいに記憶を刺激してリアルな車の感触を呼び覚ます。車とラジオがこれほど記憶の中で密接に結びついているとは思わなかった。俺自身はほとんど車に乗らないので助手席の記憶なんだけど。
ただ、同じ番組をずっとやっているのでゲームも中盤くらいになるとちょっと聞き飽きてくる。数十時間分のラジオ番組データを持っていたら完璧だったなあ。
あとちょっと興味深かったのは、これはアメリカのゲームなんだけど「kuruma」と呼ばれている日本車らしき車が一番安定してて乗りやすかった。
現実の世界では「車、邪魔、どけ、歩け」といつも思ってるけど、殺人と同じでゲームとなればまた話は別だ。