「大神」
- 出版社/メーカー: カプコン
- 発売日: 2006/04/20
- メディア: Video Game
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初めのうちはヒントが多過ぎてビジュアルだけの単調なゲームかと思ったけど、後半になるにつれて、基本動作をどう組み合わせて先に進むかを考えるパズル的要素が多くなってきて俺好み。ちょっと簡単にヒント出し過ぎじゃないかなあって気はしたけど。
ただ長かったなー。てっきり「ヤマタノオロチ」を退治する話かと思っていたら、それはまだまだ序盤。それともこれを長く感じるのは、たまたま最近やったのが簡単なのばっかりだったからなのか。
ゲームをやり始めると一気に片づけてしまおうとするのがいつの間にか習慣になっていたみたいで、このゲームもそんな勢いで始めてしまった。そのせいで、すっかり日常生活が崩れた。プレイ時間を見ると50時間。1週間で。その気になればそれだけ時間が作れるんだなあと感心してしまったよ。まあその分この1週間はいろいろなものを犠牲にしたけど。
このゲームのいいところは主人公が人間じゃなくて狼というところだ。人間が主人公だと、どうしてもストーリーに入り込めない。と言うのは、プレイ中は主人公が自分の思い通りに動くので自分の分身だと感じているのに、ムービーでストーリー説明になったとたんに主人公が意志を持ち始めて、ゲームをしている自分とは関係なく動き喋る。主人公がゲームをしている自分とは関係のない他人になってしまう。たぶんそれがストーリーに入り込めない原因だと思うのだけど、このゲームは少し違う。主人公が狼なので、ムービーになってもあまり意志を見せない。ストーリーをリードしていくのは、主人公の狼と一緒にいる一寸法師だ。ストーリーを進めるための登場人物同士の会話では、主人公である狼は横でただ聞いているだけであり、それはゲームをしている自分と同じ立場だ。
意図的な設定かどうかは分からないけど、他のゲームにあるような、自分の分身に他人の意志が宿るような違和感がない。