真夜中「ぱにぽにだっしゅ!」というアニメをたまたま見た

夜中テレビをつけっぱなしにしていたら、「ぱにぽにだっしゅ」というアニメが始まった。オープニングの映像のデザインが面白いなと思って、ついそのまま見てしまった。こういう方面についてはまったく知識がないので、これが人気があるのかどうかも全く知らないのだけど、意外な面白さがあった。
これは”萌え系”美少女キャラ(?)が出てきて、それだけでどうも苦手なんだけど、話、じゃないかな、演出のぶっ飛び方がなかなか面白い。これがもっと俺でも受け入れられるようなキャラクタの漫画だったら、たぶん"なかなか"どころじゃなくて絶賛していたかもしれない。この手の漫画って、みんなこんなにぶっ飛んでるんだろうか。


少し話はずれるが、メタフィクション、自己言及性と呼ばれるものがある。正確な定義はよく知らないが、フィクションの世界が、これはフィクションだと意識しているようなものを指すのだろうと俺は解釈している。
映画や小説ではまじめにやろうとすると、かなり堅苦しくなりがちなテーマだけど、コメディやパロディは自然とメタフィクションになっている事が多い。
漫画では、俺が知る限りでも古くは手塚治虫の時代から、作中に作者が登場するなどの演出があったりする。フィクションを意識した演出は漫画やアニメではかなり普通に使われている。もしかしたら、日本人はメタフィクションの咀嚼度に関しては世界的にも先端にいるんじゃないか?


で、やっと「ぱにぽにだっしゅ!」の話に戻るが、例えば登場人物達が話をしている場所が教室らしいのだが、それが撮影所のセットのようになっていて、上にライトが付いていたり、シーンによっては監督らしき男がいたりする。あるいは突然ゲームのような画面になって……
こういうのは順に挙げていくと収拾が付かなくなるな。


そうだ。だいぶ回り道してしまったが、本当はここで書こうと思ったのは、パロディについてだった。このアニメの中に、ルパン三世のオープニング映像のパロディがあり、それが面白かったのだ。前に「チャーリーとチョコレート工場」を見た時、いろいろな映画のパロディが出てきたんだけど、それが面白くなかったのは何でだろうという事が気になっていた。この違いを考えてみたいと思ったんだけど、うーん、また後にしよ。