「yeah!」という雑誌に載っている中田の入団会見の記事

中田が表紙だったので、つい雑誌を買ってしまった。その時はてっきりその雑誌は「Number」かと思っていた。表紙の雰囲気が似てたもんで。
早速中田の入団会見の記事を読んでみるが、どうもよく分からない。
俺の感覚からすれば、入団会見での中田の答えはもっともな事ばかりだ。それがどうもこのライターからすると、皮肉屋で変わり者気質の人間ということらしい。
地元記者達が中田の受け答えを好意的に見ている事を意外に感じたようだけど、きちんと考えてる人間である事が分かるインタビューだ。それは好意的に受け取るだろう。
「これからも英語で質問しなきゃいけないんでしょうか」という質問はこいつがしたらしい。こいつだったのか。納得だ。あほな質問だ。「あなたが今どこにいるか考えるべきです」という中田の答えもまた納得だ。
このライターは周囲の笑いを期待したらしい。冗談のつもりで言ったって事?でも笑いは起こらなかったらしい。失笑が起こっててもおかしくない。
ただ、一般的にどのように記者会見が行われているのか、俺は知らないので、一概にこの人を馬鹿にする事はできないかもしれない。
日本でメジャーじゃない言葉を話す国の人の記者会見は、日本でどのように行われているのだろう。例えば朝青龍の記者会見が日本で行われたとしよう。その時、モンゴルの記者がいたら何語で質問するのだろう。
日本人にかまわずモンゴル語で質問するんだろうか。その間、そこにいる大勢の人たちを無視して?そんな無神経な事してんのかな。
あるいは、モンゴル語のやりとりを予想して、各記者はモンゴル語の通訳を連れてくる?それはないよな。
あるいは記者会見を行う側が通訳を準備していて、その通訳がいちいち記者達に問答を説明するのか?
質問する側が日本語を話せる人を連れてきて質問するのが、一番まともなやり方に感じるけど、一般的にはそうじゃないのか?

この雑誌には、他に「ジーコへの10の質問状」(表紙には「10か条の」と書いてあるけど)という記事がある。その「質問」のうち6つは質問じゃない。なんだ、これ。
中村俊介セルティック中田英寿ボルトンにそれぞれ移籍しましたが。」
「しましたが」、なんなの。質問はその先だろ?
「しましたが、日本代表にはどんな影響があるでしょうか?」
「しましたが、彼らのサッカーはどのように変化するでしょうか?」
「しましたが、彼らにとってプラスだと思いますか?」
「しましたが、彼らの事務所はどの程度潤うと予想しますか?」
「しましたが、彼らが次に買う車はなんだと思いますか?」

「しましたが。」で終わっちゃ、「そうだね。」と一言言われて終わってもおかしくない。まともに受け答えするなら、質問がないんだからそうなるだろう。あるいは、どうとでも答えられる。何を引き出そうとしているのか、この記事を書いた人間の意図が分からない。というか、意図がないんだろうな。

俺の中で「Number」の格が下がったなあと思って閉じたら、「Number」ではなく、「Yeah!」という雑誌だった。