「キング 罪の王」 監督 ジェームズ・マーシュ

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すんなりとは理解できない映画だ。主人公が悪意を持っているのかいないのかがいまいち掴めなかったし、主人公の行動の目的が愛なのか家庭なのか復讐なのかも俺にはよく分からなかった。それでも悪事を働くのが主人公だけならまだ理解できたかもしれないけど、主人公の罪の矛先と思われる神父は明らかに罪深い人物だ。ある種の宗教的イメージが共有できないと理解するのはつらいのかもしれない。公式ページにはインテリジェント・デザイン、カインとアベル、オイディプスについての簡単な説明がある。主人公が近親相姦を犯し、兄弟殺しを犯しているので、繋がりは分かると言えば分かるのだけど、聖書や神話をなぞった上でどこに切り込もうとしているのかがよく分からなかった。