「サウンド・オブ・サンダー」 監督 ピーター・ハイアムズ

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理屈に引っかからなければ、怪物達から逃げ回るところは普通に面白い。CGをたくさん使っているみたいだけど、街を歩くシーンは今時めずらしく合成っぽさが見え見えで、懐かしささえ感じる。まさかわざとじゃないよな。まあ、そういうのはご愛敬だ。俺は映画にリアリティより違和感を求めている。と言い切ってしまうとあまり正確じゃないかもしれないけど、とにかくある種の不自然さがある方が好きだ。というか不自然さが観たい。ビルから生える大木なんかは面白い違和感を醸し出している。
この映画に関してはパニック映画の一種として満足したけど、SF映画で俺が観たいのはだいたい結末の後、あるいは問題が解決しなかった世界だ。俺もあんまり期待はしてないけど、それをメジャー映画に求めるのは無理なのか?
この映画でも、人間が魚人間になってしまうシーンがちょっとだけある。俺が本当に観たいのはその後だ。どうなるんだろうと思ったら、もうその世界は描かれなかった。過去に戻ってうまいこと歴史は修復されてしまったらしい。残念。
この映画の主演エドワード・バーンズの監督作を最近観てないけど、そろそろまた映画撮って欲しいなあ。と思ったらIMDBにはいろいろ書いてあった。日本でも公開されますように。