「闇の子供たち」 監督 阪本順治

闇の子供たち (幻冬舎文庫)
・なんどか同じようなことを書いている気がするけど、ある種の問題を突きつけてくる映画は「面白かった」、「怖かった」、「ストーリーが云々」、「映像が云々」と娯楽として消費してしまうことに抵抗がある。
・もちろん、この映画で描かれていることがどこまで本当かはわからないけど、ただ世の中にはこういうこともありえるんだと認識するに留めたい感じだ。それ以上踏み込んだ感想は言いにくい。
・とか言いながら、ひとつ面白かったシーンについて書こうかな。臓器提供を受ける家族の家で宮崎あおいが感情的になるシーンは、「宮崎あおいが演じる役」に抱いていた先入観を裏切るアホっぽさで、意外性が面白かった。
・聖人でもなく偽善でもなく悪人でもなく自分探しでもなく職業でもなく、普通のボランティアを描くことはできないんだろうか。そもそもそういう人は存在しないのか?