「4ヶ月、3週と2日」 監督 クリスティアン・ムンジウ


・「パルムドール受賞作品」や「中絶」という言葉から連想した俺のイメージからはかなり遠い地味さ。目をそむけたくなるような視覚的な刺激がある映画かと思ったらそうでもなかった。
・陰湿に苛立たせられるという意味で結構刺激的だ。ただ、1987年の中絶を描く意図は全く分からなかった。現代を舞台にしたらこの苛立ちはもっと少なくなってしまうのか?
・終わってしまった時代の出来事だと思って少し距離を置いて観てしまう。現代を舞台として、現在進行形の問題として、この苛立ちが描かれていたらもっと興味深かったんじゃないかと思う。
・時代を描きたかったのか、中絶を描きたかったのか、苛立ちを描きたかったのか。