「パプリカ」 監督 今敏

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この映画を想像力豊かと言ってしまっていいのか迷う。確かに夢と現実がダイナミックに混じり合うのだけど、「めちゃくちゃ」という言葉の既成概念をはみ出すものではなかったような気がする。この映画に出てくるどのイメージも、「ああ、なるほどね」と納得できてしまって、意表を突かれることがない。もちろん、「めちゃくちゃ」を素直に映像化できるだけですごいのかもしれないけど、既成概念を打ち破るような映像が見たかった。オープニング・タイトルだけはぞくぞくっと来たんだけどね。
何でも可能なアニメに期待し過ぎているのか？
CGによって実写とアニメの境界はぼやけているけど、もしこれが実写だったら無条件に褒めていたかもしれない。
林原めぐみという声優さんは人気があるらしいけど、綾波レイの時にはその魅力が分からなかった。けど、このパプリカでやっとちょっと分かった気がする。