「ハンコック」 監督ピーター・バーグ
いまいち盛り上がりに欠ける。シャーリーズ・セロンが見れたからいいか。
「インクレディブル・ハルク」 監督 ルイ・レテリエ
いまいち盛り上がりに欠ける。リヴ・タイラーが見れたからいいか。
「闇の子供たち」 監督 阪本順治
・なんどか同じようなことを書いている気がするけど、ある種の問題を突きつけてくる映画は「面白かった」、「怖かった」、「ストーリーが云々」、「映像が云々」と娯楽として消費してしまうことに抵抗がある。
・もちろん、この映画で描かれていることがどこまで本当かはわからないけど、ただ世の中にはこういうこともありえるんだと認識するに留めたい感じだ。それ以上踏み込んだ感想は言いにくい。
・とか言いながら、ひとつ面白かったシーンについて書こうかな。臓器提供を受ける家族の家で宮崎あおいが感情的になるシーンは、「宮崎あおいが演じる役」に抱いていた先入観を裏切るアホっぽさで、意外性が面白かった。
・聖人でもなく偽善でもなく悪人でもなく自分探しでもなく職業でもなく、普通のボランティアを描くことはできないんだろうか。そもそもそういう人は存在しないのか?
「4ヶ月、3週と2日」 監督 クリスティアン・ムンジウ
・「パルムドール受賞作品」や「中絶」という言葉から連想した俺のイメージからはかなり遠い地味さ。目をそむけたくなるような視覚的な刺激がある映画かと思ったらそうでもなかった。
・陰湿に苛立たせられるという意味で結構刺激的だ。ただ、1987年の中絶を描く意図は全く分からなかった。現代を舞台にしたらこの苛立ちはもっと少なくなってしまうのか?
・終わってしまった時代の出来事だと思って少し距離を置いて観てしまう。現代を舞台として、現在進行形の問題として、この苛立ちが描かれていたらもっと興味深かったんじゃないかと思う。
・時代を描きたかったのか、中絶を描きたかったのか、苛立ちを描きたかったのか。